【コラム】盗撮見聞録とは何だったのか?
こんばんゎ、チキンナイフです。
今夜は特別企画、『盗撮見聞録とは何だったのか?』をお送りします。
▲オープンから2年と経たずに閉鎖の憂き目に遭った謎多きサイト、盗撮見聞録。
まずは皆さんに、お詫びしなければならないことがあります。
当サイトにはかつて、この盗撮見聞録というサイトを宣伝していた過去があります。
しかしご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、この盗撮見聞録というサイト、
並びに系列のいくつかのサイトは、運営するグループが摘発され、経営者が逮捕されました。
逮捕容疑は、盗撮された女性のわいせつ動画を配信した『リベンジポルノ法違反』、
すなわち、ここに置かれていた盗撮風作品の中には、紛れもない本物の盗撮映像があったのです。
このような悪質かつ危険なサイトを宣伝してしまったことを、深くお詫び申し上げます。
1.突如飛び込んできた、盗撮サイト摘発の一報
トイレや大衆浴場の盗撮動画で10億円売り上げ…サイト運営者ら17人以上を逮捕
(サンスポ) 10月19日(水)19時56分配信
盗撮された女性のわいせつ動画を有料で配信したとして、福岡、沖縄両県警は19日までにリベンジポルノ防止法違反などの疑いで、動画サイト運営森本憲容疑者(49)らを逮捕した。また、わいせつ動画を撮影したなどとして、同法違反の疑いで福岡市のコールセンターオペレーター山本雄一郎容疑者(34)を逮捕。わいせつ動画を保管したなどとして逮捕された関係者もおり、逮捕者は計17人に上る。
捜査関係者によると、盗撮動画サイトの運営者から撮影者まで組織全体を立件するのは異例。福岡県警によると、森本容疑者らはトイレや大衆浴場で女性を盗撮した動画を有料で配信。県警は数年間で約10億円を売り上げたとみている。
先月飛び込んできたこのニュースによって、界隈の一部に衝撃が走りました。
具体的なサイト名や、該当動画についての明言は一切無かったにもかかわらず、
それが盗撮見聞録であると特定されるのに、大した時間は掛かりませんでした。
その理由は、モザイク越しにサイトのトップ画面が報道されたことだけでなく、
かつてそこで目玉商品として打ち出されていた『芸能人盗撮シリーズ』において、
盗撮された被害者が被害を申し出たことが、直接の逮捕容疑となったであろうことが、
報道によって伝えられた数少ない情報より、識者によって推測されたからです。
▲地上波の報道より。摘発されたそれが盗撮見聞録であったことは、火を見るよりも明らかであった。
盗撮動画をネット上で販売していた。まるで都市伝説のような恐ろしい話ですが、
それが実際に行われていたなど、私にはにわかに信じがたいものがありました。
界隈には、皆さんもよくご存知のところである、GcolleやDIGITENTSといった、
素晴らしい盗撮『風』作品が見られるサイトが多数あるわけですが、
そうした優良サイトに混じって、本当に盗撮した映像を販売していたなどとは、
界隈の印象を悪くするばかりか、何らかの規制がなされる恐れがあるわけですから、
このジャンルのファンであった私としては、激しく憤りを覚えた次第です。
2.そもそも盗撮見聞録とは?
盗撮見聞録とは、A.C.Eというグループが運営する、盗撮風作品を販売するサイトのはずでした。
見聞録のほか、ZIPANG、Real Diva、いちごだいふく、Anime Rankingの4サイトを擁し、
自社で買い取った映像のほかに、正規品のコピーを売り捌く、悪名高いグループでした。
むしろ今にして思えば、自社に権利のある作品など、きっと5%も無かったでしょう。
FC2等で個人が販売していた作品ばかりか、市販AVなどのモロ権利ものにまで手を出し、
異議申し立てをしようにも、当然ながらそのような無法者がまともに取り合うはずもなく、
当時は所在がパナマとされていた(実際には沖縄と報道されました)こともあって、
ますます実態が掴めず、権利者は泣き寝入りをするしかありませんでした。
上記画像は、AV女優の波多野結衣さんが飾られたZIPANGのトップページですが、
恐らくはこの画像も、権利者に無断で使用されたものでしょう。
そんな中、比較的『オリジナルの』コンテンツが多かったのが、盗撮見聞録でした。
恐らくは盗撮師から買い取ったのであろう、パンチラやトイレの盗撮映像の中には、
タレントやミスコン受賞者など、いわゆる『芸能人』が映ったものが含まれていました。
それを大々的に取り上げることで、このサイトはその独自性を築き上げ、地位を確立。
当時でこそ私は、適当なモデルを使ったでっち上げだと信じて疑いませんでしたが、
こんな報道が出た後では、なまじそれも嘘ではなかったのかと恐怖を覚えます。
当然ですが、具体的な作品名や、被害者の名前は発表されていませんので、
どの映像が『リベンジポルノ防止法』に抵触したのかは定かではありませんが、
これらの有名人のうちの誰かの告発が発端ではないかというのが、識者の読みです。
3.当局よりアフィリエイターに通達された、異例の警告文
そして何よりも今回の報道が盗撮見聞録と結び付いた原因が、この警告メールでした。
差出人は『福岡県警本部』、空の本文にpdfだけが添付されていたそれは、
我々アフィリエイターを凍り付かせ、宣伝を抑止させるのに充分すぎるものでした。
初めこそ、コピーの被害に遭っている権利者による『なりすまし』を疑いましたが、
そもそもこのメールが送られて来た私のアドレスは、公にはしていないものでしたので、
これがA.C.Eより押収したアフィリエイターに向けて一斉送信されたものであることは、
すぐに察しがつくとともに、極めて異例な対応を執る当局の本気を見ました。
▲とても公的機関が発行したとは思えない拙さはあるものの、その信憑性は極めて高い
冒頭の記事にもあるように、盗撮サイトの組織全体が立件されることは異例ですが、
それらを宣伝する一般人にまで警告がなされたことは、異例中の異例と言えるでしょう。
この警告に応じなかったのか、実際に任意送致を受けたアフィリエイターも出たようです。
恐らくは当局と同じ福岡県在住の男のため、都合よく見せしめられたものと思われますが、
これらが盗撮『風』サイトに紛れ、一般には分別が付かない状態にあったことを思うと、
いくら報酬を得ていたからと言って、気の毒な気もしてしまうのが、正直なところです。
なお、これはあくまで私の憶測にすぎないのですが、
本件は、権利者(DMMやイメージビデオ、アニメ作品のメーカー等)が警察を焚き付けて、
一連の逮捕劇に繋げたのではないかと思っています。
それが証拠に、今回、盗撮被害を申し出た女性は最低2人※おり、
彼女たちが示し合わせて被害を訴え出たとは、どうも考えづらいように思うのです。
※本件では福岡県のトイレ盗撮犯と、東京都港区のスカート内盗撮犯が検挙されている
これまで、盗撮被害に遭った芸能人は、なぜか被害を訴えることをしませんでした。
なぜなら、そうした瞬間、それが自分であると認めてしまうことになるからです。
にもかかわらず、いくら知名度が低いとは言え、複数名の訴状が取れたのは、
警察が、被写体の中から唯一特定することができた彼女たちに持ち掛けたからであり、
本人達の申し出がない限り起訴が困難な盗撮という犯罪を、スムーズに立件するため、
名前が公表されていた彼女たちに対して、告訴を促していたからではないでしょうか。
4.購入してしまった場合、どうすればよいのか
今日のところ、リベンジポルノの単純所持を処罰する法はありません(除く児童)。
ですので、アフィリエイトなどによって、収入を得ていたのであればまだしも、
いちエンドユーザーに対して何らかの手が及ぶとは、ちょっと考えにくいでしょう。
しかしながら、知らずに購入したとは言え、女性の名誉を傷付けてまで撮られた作品など、
ハードディスクから抹消してしまいたいと思われる方も、中にはいらっしゃるはずです。
先にも触れましたが、具体的な被害者を公表することがセカンドレイプになる以上、
「この作品がリベポルです」という通知が出されることは、まずあり得ません。
ですので、少々乱暴ではありますが、これらのグループサイトから購入した映像を、
ひとつ残らず抹消してしまうことが、当該動画を削除するための早道です。
私の知る限り、A.C.Eグループのサイトには、例えばGcolleのjesus-llさんのような、
素晴らしい盗撮『風』作品も発表されていましたので、
全部が全部ガチとは言えないものの、
今となっては、可能性のあるものは根こそぎ排除してしまう方が無難かもしれません。
界隈には、リアリティを追求した盗撮『風』作品が数多くありますが、
いつ何時、本件のような事案が起こるとも限りません。
もはや信じられるのは、己の目のみということになります。
レビューサイトなどの情報を疑いもせず真に受けることも、危険と言うべきです。
5.まとめ
長くなりましたが、今回の一件は、私にとって青天の霹靂でした。
これは、マスコミのフライングではないかと思いました。
まさか自分が宣伝しているサイトが、少なからず犯罪行為に関わっていたとは。
そしてそのサイトのコンテンツが、被写体の合意の上で作られていると謳われていたはずなのに、
あろうことか、実際に『盗撮』することによって撮られたものであったとは。
常々申し上げていることですが、当サイトに盗撮行為を推奨・奨励する目的はありません。
盗撮は、紛れもない犯罪であり、女性の尊厳を踏みにじった卑劣かつ許しがたい行為です。
私は、実際に盗撮行為を働く者を、断固として許せません。
しかしそうしたい欲求があるということは、理解できないでもないわけです。
だからこそ、その欲求を補完するために、盗撮『風』作品があると認識しています。
盗撮『風』作品は、アダルトビデオが性犯罪の減少に一役買っているのと同じように、
無為な悲しみを生み出さないためにも、世の中に『無くてはならない』ものなはずです。
今回の一件は、そのルールが根底から覆されてしまったものであっただけに、ショックでした。
当サイトは、盗撮見聞録を始め、
A.C.Eグループのサイトを宣伝する意思は一切ないことを、ここに表明します。
リンクなどは全て剥がしたつもりですが、万一発見された場合には、
お手数ですがコメント欄より御教示いただければ幸いです。
私は、素晴らしい作者様によって制作された盗撮『風』作品を通して、
この世から卑劣な盗撮行為が無くなることを、願って止みません。
タグ:盗撮見聞録
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